洗濯

洗濯物の色移りの落とし方!時間がたったものでも大丈夫!

「白いシャツをデニムと一緒に洗ったら、色移りしちゃった!」
「干すのを忘れちゃったら、洗濯槽の中で、子どもの運動会のハチマキから体操服に色移りしてる!」
「洗濯カゴに濡れたものを重ねていたら、色移り!」
「時間がたったものだから、もう落ちないかも・・・」

こんな経験はありませんか?気をつけていても、忙しい日常生活のなかではうっかりすることってありますよね。

こんな困った色移りの落とし方について、ご紹介します。時間がたったものでも大丈夫。ぜひチャレンジしてみてください。

なぜ色移りはおきるのか

洗濯物の色移りは、洗濯の時に衣類の色のもとになっている染料が、洗濯水の中に溶け出しておこります。また、脱水の時、溶けだした染料が飛び散って、斑点状に色移りすることもあります。染料が溶け濡れた状態の衣類を、他のものと接触したままにしておくと色の濃いものから薄いものへ色移りしてしまうこともあります。

水や洗剤には汚れを落とす力があります。それは染料についても同じです。高めの温度で洗うことや、弱アルカリ性の洗剤で洗うなどの工夫は、染料を落としやすい工夫でもあります。

洗濯水の中などに衣類から溶けだした染料が、別の衣類に浸み込んでしまうことが色移りの原因です。

色移りを落とす前に

色移りを落とす前に、衣類の洗濯表示を確認しましょう。水を張った容器のマークが洗濯できるかどうかを表しています。

色移りした衣類は洗濯していることが多いと思いますが、洗濯表示に桶のマークに数字が書いてあることがあります。それは、洗濯できる水の最高温度です。洗濯に使える水の温度が表示されているときは、表示の温度以下で洗ってください。桶のマークにバツ印が書かれているときは、その衣類は水洗いできません。クリーニングを検討しましょう。

また、漂白剤が使えるかどうかも確認しておきます。△のマークが漂白剤の使用可否を示しています。△にバツ印が書かれている場合は、漂白剤は使えません。三角に斜線が書かれているときは、酸素系漂白剤のみが使えるという意味です。塩素系・還元系の漂白剤は使用しないようにしましょう。

色移りしてすぐの落とし方

色移りは、ついて時間が経っていない時には、かなりの確率で色を落とすことができます。色移りに気が付いたらすぐに対応しましょう。

用意するもの:バケツや洗面器、洗濯用洗剤、ゴム手袋、タオル

①バケツに温水(50度程度)を張ります。このとき温度が下がりにくいように、タオルなどをバケツに巻くと温度を長く保つことができます。

②洗濯用洗剤を規定の3倍、温水に投入し溶かします。このときはゴム手袋を使用しましょう。

③色移りした衣類を単品で温水に入れます。上にタオルをかけておくと、保温効果があります。

④30分程度経過したら一旦衣類を取り出して、色が落ちているかチェックします。色移りが落ちていたら、普段通りの洗濯をして干します。色移りが落ちていないときには、時間を延ばします。浸けおき時間は最長で2時間までとしてください。

色移りしてから時間がたったものの落とし方

色移りしてから時間がたったものの落とし方をいくつかご紹介いたします。

酸素系漂白剤を使う方法

酸素系漂白剤をつかった落とし方は、色柄物にも使えます。

用意するもの:バケツや洗面器、洗濯用洗剤、酸素系漂白剤、ゴム手袋、タオル

①バケツに温水(50度程度)を張ります。このとき温度が下がりにくいように、タオルなどをバケツに巻くと、温度を保ち、漂白効果を高めることができます。

②酸素系漂白剤を温水に投入し、よく混ぜて溶かします。このときはゴム手袋を使用しましょう。一般的に液体の酸素系漂白剤よりも粉末の酸素系漂白剤のほうが強力です。

③色移りした衣類を単品でお湯に入れます。上にタオルをかけておくと、保温効果があります。

④30分程度経過したら一旦衣類を取り出して、色が落ちているかチェックします。色移りが落ちていたら、単品で洗濯用洗剤を使って普段通りの洗濯をして干します。色移りが落ちていないときには、時間を延ばします。浸けおき時間は最長で2時間までとしてください。

⑤洗濯が終わったら、すぐに干します。天日干しのほうが色がより薄くなります。

塩素系漂白剤・還元系漂白剤を使う方法

塩素系漂白剤・還元系漂白剤は白物以外には使えませんのでご注意ください。また、金属のファスナーやボタンなどのある衣類には、変色などの恐れがありますので、この方法は行わないでください。

また、この方法は漂白効果が強い分、衣類の風合いを損ねることもあります。白くても繊細な衣類の場合は、酸素系漂白剤をつかった方法をおすすめします。

塩素系漂白剤と還元系漂白剤を混ぜると、有毒ガスが発生します。絶対に混ぜないでください。

用意するもの:バケツや洗面器、洗濯用洗剤、塩素系漂白剤または還元系漂白剤、ゴム手袋、白いタオル

①バケツに温水(50度程度)を張ります。このとき温度が下がりにくいように、白いタオルなどをバケツに巻くと漂白効果を高めることができます。

②規定量の塩素系漂白剤もしくは還元系漂白剤を溶かします。ゴム手袋を使用してよく混ぜましょう。

②色移りした衣類を入れて、保温のために上に白いタオルをかけます。

③30分ほどしたら、衣類を取り出し、色移りが落ちているか確認します。

④色移りが落ちていれば、しっかりすすいでから、洗濯洗剤を使って単品で通常通りの洗濯を行います。すすぎは2回行うことをお勧めします。色移りが落ちていなければ、時間を伸ばします。浸けおきの時間は最長でも2時間です。

⑤洗濯が終わったらすぐに干します。天日干しのほうが色が薄くなります。

まとめ

  • 色移りを落とす前に、洗濯表示を確認しよう。
  • 色移りしてすぐなら、温水とたっぷりの洗濯洗剤で落とせる。
  • 色移りしてから時間がたった衣類は、酸素系漂白剤で浸けおきしよう。
  • 色移りした衣類によっては、塩素系漂白剤や還元系漂白剤の浸けおき洗いでも落とせる。

いかがだったでしょうか。誰でもうっかりすることはあるもの。気を付けていても色移りしてしまった衣類は、前述の方法でしっかり洗ってキレイにしましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。

-洗濯