夏の間、たっぷり汗を吸い込んだ布団。時々干してはいたものの、相当な湿気を吸い込んでいることは予想できます。ダニやカビも気になります。洗えるものなら洗いたい、と考えますよね。
そんな時に、お役立ちなのがコインランドリー。大型の洗濯機・乾燥機があるのでとても便利です。
でも、コインランドリーで布団を洗う時、布団を縛る、ということを聞いたことがあります。縛る、という意見のほかに、縛らない、と言っている人もいます。
どちらが正しいんでしょう。迷ってしまいますよね。
ここではコインランドリーで布団を縛るべきか縛らないべきか、について詳しくお伝えいたします。
布団をコインランドリーで洗うメリット
布団には体からでた汗が浸み込んでいます。人間は一晩に200ml程度の汗をかきます。水分は自然に蒸散したり、布団を日に当てたりしますので、すべての汗が布団に残っているわけではありませんが、できることならば時々洗って乾燥させたいものです。
また、布団には私たちの体から剥がれ落ちた皮脂やホコリなども付着しています。皮脂や水分はダニが繁殖する恰好の環境を作ります。天日干しでは、ダニは布団の日に当たらない面に移動して生き残ってしまいますので、死滅させることは困難です。また、花粉やPM2.5等の有害物質が布団に付着することもあります。
自宅で布団を洗ったり、クリーニングに出したりすることで清潔にすることもできますが、コインランドリーで洗濯乾燥することのメリットは次のようなものです。
・クリーニング店に依頼すると一枚5,000円程度と高額だが、コインランドリーを利用すれば1枚約2,000円と安価。
・自宅洗いで完全に乾燥させるには3日程度かかる。クリーニング店に依頼すると布団を受け取るまで10日から2週間程度かかる。替えの布団がないなどの場合、2時間程度で持ち帰りできるコインランドリーのほうが便利。
・コインランドリーでは熱風を送って布団を乾燥させるため、ほとんどのダニを死滅させることができる。自宅洗いではダニの死滅は不可能。
洗える布団か確認する
布団を洗う前に、ぜひ確認していただきたいことがあります。それは、布団の素材と重さ、乾燥機に対応しているか、キルティング加工がされているか、です。
布団の素材については、洗濯タグを確認しましょう。水桶の記号にバツ印があれば、その布団は洗えません。
側生地(表面の生地)がシルクの場合は水洗いできません。また、中身が羊毛、綿、真綿の場合も、中身が縮んだり固まったりするので水洗いできません。クリーニングの利用を検討しましょう。
重さについては、体重計を利用して量りましょう。布団を抱えて体重計にのり、重さを確認して、次に自分だけで計量します。差し引くと布団の重さがわかります。
乾燥機に対応しているかは、やはり洗濯タグを確認します。四角の中に丸印がある記号が乾燥についての表示です。この記号にバツ印がついているものは、タンブル乾燥はできません。タンブル乾燥とは衣類などを、熱風を送って回転させながら乾燥させる乾燥機のことを言います。家庭用ドラム式洗濯乾燥機もこれにあたります。
最近のコインランドリーには、敷布団専用布団乾燥機が設置されてることもあります。これは、台車に布団を二つ折りにして掛け、台車ごと乾燥機の中に布団を入れ、内側と外側から熱風を送るタイプの乾燥機です。この乾燥機はタンブル乾燥機とはちがいますので、より敷布団を傷めずに乾燥させることができます。
キルティング加工とは、布団の表と裏を貫通する縫い目によって、布団にふくらみをもたせ、中身を均等にする加工です。この加工があれば、洗濯・乾燥をしても中身が偏ることが避けられます。
布団を縛る?縛らない?
ふとんを紐などで縛ることが必要なのは、基本的に前述したキルティング加工がない布団の場合です。布団を紐で縛ることで、中の素材が偏ってしまうことを避けるのが目的です。また、古いタイプの洗濯機を使う場合、回転しやすくしたり、布団の重さを均等にして洗濯機への負荷を軽くする意味合いもあるようです。
利用するコインランドリーの機器によって、キルティング加工があっても、コインランドリーによっては布団を縛ることを推奨されていることもあります。そのときは、コインランドリーの指示に従ってください。
コインランドリーによっては、布団専用の洗濯ネットが用意されていることもあります。この場合も、縛るか縛らないかはコインランドリーの指示にしたがってください。
どうやって縛る?
布団を縛ることが必要な時は、次のように縛ります。
①布団のカバーを外し、細長くなるように縦に二つ折りにします。縛った布団が二つ折りにしなくても洗濯機にはいるようでしたら、この過程は省略してください。
②細長くなった布団を端からくるくると丸めます。あまり硬く丸めないほうが汚れ落ちはよくなります。
③布団の真ん中を縛ります。
④布団の両端を縛り、洗濯機に投入します。
縛る紐については、滑って取れてしまうことを避けるために綿や麻の紐がよいようです。乾燥の時には紐を外しますので、ハサミを用意しておくと硬く縛った紐でもすぐに取り外せます。
洗濯・乾燥
縛る紐については、滑って取れてしまうことを避けるために綿や麻の紐がよいようです。乾燥の時には紐を外しますので、ハサミを用意しておくと硬く縛った紐でもすぐに取り外せます。
縛ったり、洗濯ネットに入れた布団は、まず洗濯機に投入します。重さや大きさをみて、適切な洗濯機を選びましょう。
折って丸めて縛った布団は、折り目のほうを奥側に入れます。布団が洗濯機の大体9割くらいの容積を占めるくらいが適量です。
洗濯が終わったら布団を取り出し、紐やネットを外して乾燥機に投入します。乾燥機の三分の1程度が濡れた布団になるくらいが適量です。乾燥の途中で一度布団を裏返して、布団が均一に乾くようにしましょう。
まとめ
- コインランドリーでの布団洗いは、自宅洗いやクリーニングに比べて早く済む。
- 基本的にキルティング加工の布団は紐で縛らない。コインランドリーの指示に従おう。
- 布団を縛る時は端から丸める。紐は麻か綿のものを用意しよう。
- 乾燥するときには紐を外そう。
いかがでしょうか。コインランドリーで布団を洗うときに、縛らないかどうかについてまとめました。お役に立てば幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。