コインランドリー

羽毛布団のコインランドリーでの失敗例とその対策!

だんだん気温が下がるにつれて、暖かい羽毛布団が恋しくなりますね。しまい込んでしまっていた羽毛布団、本格的に使い始める前にキレイにしておきたいもの。専門家にお任せのクリーニングも良いですが、費用が気になります。羽毛布団ってコインランドリーで洗えるのでしょうか? 失敗したらどうなるのでしょう?。

そこで、羽毛布団をコインランドリーで洗うメリットとデメリット、羽毛布団が洗えるかどうかの見分け方、コインランドリーでの洗濯・乾燥、失敗例とその対策などについてまとめます。

羽毛布団をコインランドリーで洗うメリット・デメリット

クリーニング店によりますが、羽毛布団のクリーニングは一枚につき、5000円から8000円程度かかることが多いようです。一枚ならまだしも、家族全員分の羽毛布団をクリーニングに出すとなるとそれなりの費用を覚悟しなくてはなりません。
それにくらべて、コインランドリーを利用すれば一枚につき2000円から3000円程度と比較的費用をかけずに清潔にできます。

デメリットは、専門家に頼む場合と異なり、低いとはいえ破損のリスクがあります。また、清潔さという点でもプロには及ばないことがほとんどでしょう。またコインランドリーまで羽毛布団を持ち運ぶ手間や労力がかかります。宅配業者を利用した布団クリーニングであれば、家から持ち出す手間もなく、また自宅まで配達してもらえます。8.失敗例も参考になさってください。

絶対に破損したくない大切な羽毛布団は、プロにお願いしましょう。

羽毛布団を洗えるのかどうかの確認方法

羽毛布団を洗えるかどうかの確認方法が3つあります。

2.1.洗濯表示の確認

まずは羽毛布団の洗濯表示を確かめましょう。桶の中に水が入っている絵にバツ印がついているものは、水洗いできませんので、クリーニングに出すしかありません。特に、側生地がシルクの羽毛布団は、洗濯できませんので注意しましょう。

桶の中に手が書かれた絵のものは、手洗いのみ可能という意味ですので、洗濯機では洗えません。

また、桶の中の数字が30や40と書かれているものは、高温で洗うことができません。低い温度で洗いましょう。

2.2.側生地

側生地が薄くなったり、穴が開いていたり、破けているものは、羽毛が飛び出すリスクがあります。危険だと思ったら洗うのは避け、打ち直しを検討しましょう。また、キルティング加工(布団の表と裏を縫い合わせて膨らみをもたせた加工のこと)がされていないものには、接着剤が使用されています。このような場合、接着剤が溶けたり、痛んだりして羽毛が偏ってしまうことがありますので、洗わないほうがよいでしょう。

2.3.その他コインランドリーを使わないほうがよい場合

あまりにも汚れている羽毛布団の場合、時間と費用をかけても完全にきれいにするのは難しいです。羽毛の軸が硬いなど元々の品質が悪い場合、洗うと羽が飛び出したり、側生地が裂けたり破けたりする危険があります。高価な布団でも、中の羽毛は粗悪品ということもありますので、一概に高価だから大丈夫とは言えないようです。また、大切な人からのプレゼントなど、絶対に破損したくないものはプロにお任せしましょう。

どのくらいの頻度で洗う?

厚生労働省の「旅館業における衛生等管理要領」によれば、旅館やホテルなどで使われる布団については、六ヵ月に一度程度、洗浄する必要があるそうです。ただ、これは不特定多数が使う布団を想定したものですので、自宅で使う布団については3年から4年に一度程度の洗濯をしたほうがよいようです。(参考:東京西川HP)洗いすぎも側生地を傷めますので、頻繁に洗う必要はないようです。

羽毛布団を洗う前の用意

コインランドリーを利用するときは、羽毛布団のカバーは外したほうが表面の汚れが落ちます。表面に目立つ汚れがあれば、中性洗剤を塗っておきましょう。

できれば、布団用の洗濯ネットを使いましょう。汚れがひどいほうの面が外側に来るように畳んで入れます。このとき押しつぶすようにして、空気を抜きながら入れるとよいです。

洗濯・乾燥後の羽毛布団は1・5倍ほどの大きさになりますので、持ち運び用の袋があると便利です。また後述しますが、テニスボールがあると良いです。

最近は電子マネーを使えるランドリーも増えていますが、念のために、多めの硬貨があると安心できます。洗剤の持ち込みが必要なランドリーもありますので、その場合はおしゃれ着用の中性洗剤(商品名:エマールなど)を持ち込みましょう。

コインランドリーに持ち込む日は、乾燥して晴れが2〜3日続くことが見込まれる日が望ましいです。

もし、ダニが気になるようでしたら、洗濯の前に10分から20分、乾燥をします。ダニは洗濯では死なず、羽毛にしがみついた状態で生きていますので、先に熱を加えて死滅させてから洗うといいです。真夏の車中に半日程度放置することでも有効です。ダニがシートに逃げないように、熱を吸収する黒いビニール袋で包むとよいでしょう。

洗濯する場合

洗濯機にもよりますが、洗濯が終了するまで30分から1時間程度かかります。費用は400円から800円程度です。

最近のコインランドリーでは洗濯洗剤や柔軟剤は自動で投入されるものが多いですが、えらべるのであれば、柔軟剤は使用しないほうが良いです。羽毛には天然の油が含まれていますが、柔軟剤を使うとこの油ごとコーティングされてしまいます。そうすると羽がつぶれて空気を含みづらくなります。

洗濯機のサイズは、シングル一枚で12㎏、ダブル1枚で17㎏くらいの洗濯機が目安です。洗濯槽の9割程度になるようにサイズを選びましょう。洗濯槽にゆとりがありすぎると、洗濯槽の中で羽毛布団が偏ってしまうそうです。またサイズが小さすぎても、洗濯槽の蓋に側生地が接触し続けることで傷むことがあります。

洗濯が終わったら、洗濯ネットから取り出して乾燥機へ移動させます。濡れた布団は思った以上に重いです。無理に側生地を引っ張ったりすると破けることがありますので、注意しましょう。

乾燥機での乾燥

乾燥機のサイズはシングル一枚14㎏が目安になります。見た目が乾燥機の容積の3分の1程度になるように、使用する乾燥機を選んでください。

乾燥の温度ですが、高熱が加わると羽が割れてしまいますので、低温、もしくは中温で乾かしましょう。羽毛のダマが無くなるまで、大体60分程度乾燥させます。乾燥機は途中で開閉できますので、途中なんどか裏返して均等に乾燥するようにします。最後の仕上げの10分間にテニスボールを2個ほど入れると、叩く動作が羽毛布団に加わり、ふんわりします。

陰干し

コインランドリーから持ち帰った羽毛布団は、追加で陰干しをしましょう。そもそも羽毛布団には、羽毛の飛び出しを防ぐために、側生地にダウンプルーフ加工がされています。生地の目を詰めてありますので、とても乾きにくい作りになっています。室内に椅子などを置き、M字になるように羽毛布団をかけ、扇風機やサーキュレーターで風を送って完全に乾かします。私の場合、天気を確認してから、夜間に屋外で干して完全に乾かします。完全に乾かさないまま使用したり収納すると、カビが生えたり悪臭の原因になります。

コインランドリーの失敗例

コインランドリーの失敗例をいくつかまとめます。

ふとんがぺしゃんこになった。

誤って弱アルカリ性の洗剤や柔軟剤を使ってしまっていませんか。羽毛には自然の油分がありますので、油が落ちやすい弱アルカリ性の洗剤を使うと本来の油が落ちてしまって空気を含めなくなることが原因です。おしゃれ着用の中性洗剤を使用しましょう。また、柔軟剤を使うと、羽毛全体を包んでしまって、同じく空気を取り込めなくなるようです。洗い直しでなんとかなるかもしれません。

また、乾燥が不十分だとふくらみが足りなくなります。4~5年洗っていない羽毛布団であれば、乾燥後は1.5倍くらいの嵩になります。重さは約10%ほど減少します。洗う前と同じくらいのふくらみであれば、もう少し乾燥させて膨らませましょう。布団の中央部に湿り気を感じるようだと、まだ完全に乾いていません。陰干しで風を当て、もう少し乾かしましょう。

ニオイ・汚れが取れない。

長年使用した羽毛布団は皮脂やフケ、体毛、体液、体臭、ダニの死骸やフンなどで汚れます。汚れてから時間が経ったものを完全に落とすことは難しいです。大切なものであれば、プロにお任せしましょう。

羽毛が飛び出してしまった。

品質の悪い羽毛を使っていると、軸が太く硬いため、洗濯乾燥の過程で側生地から飛び出してしまうことがあります。

軽微な飛び出しであれば、反対側からつまんで引っ張れば布団の中に戻せます。

側生地が傷んだ。

側生地が傷む原因としては、経年劣化によるものの他に、洗濯中にフタなどに触れ続けることがあげられます。洗濯機は羽毛布団を入れて、容量の9割程度になるものを選びましょう。洗う前に傷みに気づいたら、穴などの大きさを確認してください。5㎝から8cmくらいならば、専用の補修布などで補修することができます。この場合はコインランドリーでの洗濯乾燥はあきらめるほうが無難だと思います。

意外にお金がかかった

クリーニングに出すよりは安価とはいえ、枚数がかさむとそれなりに費用は掛かります。プロにお願いする時に枚数が多くなるほど、割引するシステムのお店もあります。労力と費用を比較して、自分にとってベストな方法を選びましょう。

まとめ

  • コインランドリーでの羽毛布団の洗濯は安価にできるが、デメリットもある。
  • 羽毛布団の洗濯表示を見て、洗えるかどうか確認しよう。
  • 洗濯槽は羽毛布団に合った大きさのものを選ぼう。
  • 乾燥は、途中で何度か羽毛布団の向きを変えて行おう。
  • 乾燥機を使った後も、自宅で陰干ししよう。

いかがでしょうか。コインランドリーで羽毛布団を洗うときにはリスクもあるとお判りいただけたら幸いです。絶対に失敗したくない大切な羽毛布団は、冒険をせずにプロにお願いすることをご検討ください。ふかふかのおふとんで良い眠りが訪れるといいですね。ご覧いただき、ありがとうございました。

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